劇団フジでは1960年の旗揚げ以来、東京・大阪を拠点にオリジナル演劇やミュージカルなどを上演し続けています。めまぐるしい時代の激流の中で、健気に生き抜く人々をあたたかい眼差しで描いてきました。
今年の大阪6月劇場は昨年に引き続き、四方京の新作「可哀想の人」を上演します。いわゆる「普通の幸せ」を選び続けて大人になったつもりだった女性が、突然放り出された新しいコミュニティの中で様々な境遇で生きている人たちと出会い関わる中で“生き方”と向き合うオリジナル現代劇です。
劇団フジ大阪第31回6月劇場
「可哀想の人」
作・演出 四方 京
§公演日時
2024年
6月29日(土) ①16:00〜 ②19:00〜
6月30日(日) ③11:30〜 ★15:00〜
※ 開場はそれぞれ開演の30分前
※ ★はアーカイブ映像を撮影するための上演です。未就学児を連れての入場はご遠慮ください。
§会場
大阪市立芸術創造館
§チケット
一般 4,000円(全席自由)…①〜③の公演
映像撮影観覧 3,500円(座席指定)…★の公演
【予約方法】
A)カンチケ(事前決済)
B)予約フォーム(当日精算)
C)ギフト用チケット
※贈ったあとから日時指定できるギフト用のチケットです。
§出演者
田辺 浩子、稲田 乃其望、後藤 健司、木部 未菜実(以上、劇団フジ)/松本 絹華/植野 登紀子(シーグリーン)、金﨑 康晴、川上 葵香、徳冨 志奈、平田 涼、松本 依知佳、光希(イズム)
§スタッフ
音楽:ほずみずほ
舞台監督:木村 延哉|照明:遠藤 智|音響:桑本 直美|演出助手:田辺 浩子、稲田 乃其望|デザイン:井上 彩音|制作:四方 遼祐
製作:齋藤 純子
主催・著作:(株)劇団フジ
協力:イズム、シーグリーン
関西元気文化圏参加事業
§あらすじ
紗理奈は、大学時代は軽音楽部でバンドを組んでいた。学内ではまあまあ人気があったけど、それを仕事にするなんて考えたこともなかった。そんな選択肢、彼女の中にはなかった。だから、その選択をして路上ライブを続けている友だち:藍歌のことは心から尊敬するし応援したいと思う。たまに、心がチクリとするけれど、自分も藍歌と同じ選択をしたら…と考えることもあるけれど、自分にあの生き方はできない。人生はその時々の選択次第で変わって行くから不思議だ。
そんなとき、突然団地のコミュニティデザインを担当することになった。“コミュニティ”の希薄化とか“コミュニケーション”の大切さとか、そんな企業理念が嫌いなわけではなかったけれど、紗理奈はあくまで事務職だ。プレイヤーではない。「やるかやらないかは置いておいて、とにかく一度ついてきて!」と上司に連れられて行った団地には……。ヤングケアラーの中学生:花蓮をはじめ、老老介護を続ける人、男に捨てられ独りで子育てを続ける女性……。え?可哀想?放っておいてよ、私たちは私たちで生きているんだから!
§お問合せ
劇団フジ 制作部
Comentarios